コラム
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現代社会におけるストレスや生活習慣の乱れは、私たちの心臓に大きな負担をかけています。胸が突然ドキドキしたり、脈が乱れたりした場合、もしかすると不整脈のサインかもしれません。不整脈は早期発見・早期治療が重要です。気になる症状が見られたら、循環器内科や病院を受診しましょう。こちらでは、田園調布で循環器内科などをお探しの方に向けて、不整脈に関する基礎的な知識をご紹介いたします。
不整脈は、心臓の拍動リズムが乱れた状態を指します。正常な心臓は、洞結節と呼ばれる部位から発生する電気信号によって規則正しく拍動しています。ところが不整脈の場合、この電気的な働きに異常が起こり、脈が速くなったり、遅くなったり、不規則になったりするのです。不整脈には、一過性のものから重症化すると命にかかわる危険性があるものまで、様々な種類があります。動悸や息切れ、めまい、失神などの症状がある場合、早めに循環器内科を受診することが大切です。
不整脈の原因の一つに、先天性の電気的異常があります。これは心臓の電気的な働きにかかわる遺伝子の異常によって起こります。日常生活の中でも発作が起こる可能性があり、また予期せぬ重症化のリスクも懸念されます。家族性が強いことから、遺伝子検査による早期発見と早期治療による介入が重要です。
心筋梗塞は、冠動脈の閉塞により心筋が壊死する病気です。治療が遅れると広範囲の心筋が損傷を受けてしまいます。その後遺症として、種々の不整脈が起こるおそれがあるのです。定期的な心電図検査などで不整脈の有無を確認し、適切な治療を受ける必要があります。
高血圧症は、不整脈の原因になり得る疾患の一つです。高血圧が続くと心臓に負担がかかり、心臓の肥大や心室の拡張を引き起こします。このような心臓の構造的変化が電気信号に異常をきたし、不整脈の発症リスクを高めてしまいます。
高血圧症による不整脈のリスクを下げるためには、生活習慣の改善や血圧のコントロールが重要です。医師の指導のもと、適切な治療を受けましょう。
糖尿病では、血糖値の長期的なコントロール不良により、様々な経路で心臓に悪影響を及ぼすことが懸念されます。糖尿病と不整脈は相互に影響し合う関係にあるため、両疾患を総合的に管理することが求められます。そのため、不整脈が疑われるときは早めに医療機関を受診することが大切です。
電解質のバランスが崩れると、心筋細胞の興奮伝導系に影響を与え、不整脈のリスクが高まります。特に、低カリウム血症や低マグネシウム血症、低カルシウム血症などの電解質異常には注意が必要です。電解質異常は、適切な食事療法や補充療法で是正できますが、放置すると重篤な不整脈を引き起こすおそれがあります。定期的な検査で電解質バランスをモニタリングし、異常があれば早期に対処することが重要です。
期外収縮は、比較的軽度の不整脈です。心臓の電気信号が本来とは違う場所から発生し、通常の鼓動よりも早く、強い鼓動が生じるのが特徴といえます。
発生場所によって、心室性期外収縮と上室性期外収縮の2種類に分けられます。例えば、心室性期外収縮は、心室と呼ばれる心臓の下側部分から異常信号が発生します。無症状の場合も多いですが、重症化するリスクが高いため注意が必要です。一方、上室性期外収縮は心房と呼ばれる心臓の上側部分から、異常信号が発生するものです。動悸やめまいなどの症状が現れることが多いです。
多くの人が経験する比較的軽症な不整脈ですが、頻発する場合や心臓疾患がある場合、心不全や他の不整脈悪化のリスクが高まるおそれがあります。動悸や息切れなどの症状があるときは、早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けることが大切です。
心房細動は、心臓の上部にある心房が細かく乱れた動きをする不整脈です。心房細動になると心房の収縮が不規則になり、心室への血液の流れが滞ります。その結果、血栓ができやすくなり、心不全や脳梗塞などの重篤な合併症につながるリスクが高まります。
ブルガダ症候群は、生まれつき心臓の電気系統に異常があり、心電図で独特な波形が現れる病気です。めまいや失神の他、心室細動という重篤な不整脈により、突然死につながる危険性があります。早期発見と適切な治療が重要です。
QT延長症候群は、心臓の電気信号伝達に異常が生じ、命にかかわる重篤な不整脈を引き起こすおそれがあります。心電図で計測されるQT時間は、心室が興奮状態から回復するまでの時間です。この時間が異常に長くなることで、致死的な不整脈のリスクが高まります。QT延長症候群には、遺伝的要因と後天的な要因があります。主な症状としては、めまい、動悸、失神発作、呼吸困難などです。
不整脈は脳梗塞のリスクを高める大きな要因です。心房細動などの不整脈では、心房内に血液が滞留し、血栓ができやすくなります。この血栓が脳に運ばれると、脳梗塞を引き起こすおそれがあります。不整脈の重症度や期間、基礎疾患の有無によっても、リスクは変わってきます。定期的な検査や適切な治療を受けることが重要です。
不整脈が放置されると心臓の働きが徐々に低下し、心不全に進行するリスクがあります。心房細動は心房の能力が低下し、心房と心室の協調運動が乱れることで、心臓のポンプ機能が徐々に低下します。結果として全身への血液供給不足が起こり、様々な症状が現れます。定期的な心電図検査などで不整脈を見逃さず、生活指導や薬物治療、必要に応じてカテーテル治療などを行い、心不全への移行を防ぎましょう。
不整脈は、突然死のリスクを高めます。突然死のリスクが比較的低い不整脈であっても、放置すると心不全などの合併症を引き起こすおそれがあります。不整脈の種類に応じた治療を受けることが重要です。
不整脈の予防や改善には、生活習慣の見直しが重要です。まず、過度の飲酒は避けましょう。アルコールは不整脈のリスクを高めます。適度な飲酒量を守ることが大切です。次に、喫煙も不整脈の危険因子です。禁煙により、不整脈のリスク軽減を図れます。運動不足の解消も大切です。有酸素運動を週2~3回、30分程度行うことをおすすめします。最後に、ストレス解消法を見つけて心身のリフレッシュを図ることもポイントです。かかりつけ医に相談しながら、自分に合った方法で取り組んでいきましょう。
不整脈の早期発見と重症化予防には、定期的な健康診断が重要です。健康診断では心電図検査が行われ、不整脈の有無を確認できます。不整脈を見逃さないためには、以下の点に留意しましょう。
日本人の3人に1人が何らかの不整脈を有していると推定されています。不整脈には自覚症状がない場合も多いため、定期的な検査が重要です。
次の症状がある場合は不整脈の可能性があります。
不整脈のリスク因子となる高血圧症、糖尿病、心筋梗塞後遺症などの基礎疾患を適切に管理することが、不整脈の発症や重症化を防ぐうえで重要です。
不整脈は自覚症状に乏しい場合が多く、見逃されがちな病気です。定期的な健康診断などを通じて、早期発見・早期治療につなげましょう。
田園調布エリアで循環器内科の受診をご検討の際は、たかはし内科クリニック自由が丘をご利用ください。患者様の「自分らしい生き方」を一緒に考えるクリニックとして、一人ひとりに寄り添った診療を行います。健康的な生活を送るためのサポートなら、たかはし内科クリニック自由が丘にお任せください。
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