コラム
COLUMN
コラム
COLUMN
近年、生活習慣病は増加の一途をたどるばかりです。その背景には、食生活の乱れや運動不足、ストレスの蓄積など、好ましくない習慣や環境が関係しています。しかし、生活習慣病は適切な対策によって予防・改善できます。
「対策したいけど、何から始めればいいかわからない…」
「何となく体調が優れない」
「定期的に検査を受けたい」
このような悩みを抱えている方に向けて、生活習慣病とは何か、健康的な生活習慣を築くためのヒントなどをお伝えいたします。田園調布周辺で内科クリニックをお探しの際は、ぜひ参考にしてください。
生活習慣病とは、食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒など、日常の生活習慣が原因で発症する病気の総称です。代表的なものには、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、肥満症などが挙げられます。
現代において、生活習慣病の患者および予備群が増加する背景には以下のような要因が考えられます。
以前は大人がかかる病気と認識されていましたが、近年は子どもの生活習慣病も増えており、世代問わず大きく問題視されています。生活習慣を見直し、予防対策を講じることが重要です。
以下のような特徴がある方は、生活習慣病のリスクが高くなる可能性があります。
これらの特徴に心当たりがある方は、生活習慣の見直しや定期的な健康診断を心がけることが大切です。早期発見・早期治療が、生活習慣病の予防や進行を防ぐ鍵となります。
糖尿病は、インスリンの分泌量が少なかったり、うまく働かなかったりと、作用が低下することで起こる病気です。インスリン不足により、血液中の血糖値が高くなっている状態が続きます。日本人の糖尿病はほとんどが「2型糖尿病」です。2型糖尿病は肥満や運動不足などの生活習慣が大きく関係しており、放置すると以下のような合併症のリスクが高まります。
糖尿病は自覚症状が現れにくいため、定期的な検査で早期発見に努めましょう。
高血圧は、血液が血管壁を過剰に押し付ける状態を指します。放置すると心臓や血管に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞など、深刻な合併症の原因となります。
高血圧のリスク因子には、次のようなものがあります。
特に塩分の過剰摂取は、高血圧の大きな要因です。一般的に、1日に推奨される塩分摂取量は成人男性で7.5g未満、女性で6.5g未満が目安になります。なお、高血圧などの重症化を予防する場合、男女ともに1日6.0g未満が目標です。日頃から食事の塩分量を控え、適度な運動を心がけることが大切です。
出典:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」(厚生労働省)
脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の値が高くなる疾患です。脂質異常症を放置すると、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの重大な合併症を引き起こすリスクがあります。
主な原因は以下のとおりです。
生活習慣の改善に加え、薬物治療が検討されることもあります。
痛風は、尿酸の生成と排出のバランスが崩れ、尿酸値が高くなることで引き起こされます。体内に過剰な尿酸が溜まると関節や腎臓に結晶が沈着し、発作的な関節痛や腎障害を引き起こします。
痛風のリスク因子には以下のようなものがあります。
生活習慣病を放置していると、最終的には合併症として重篤な病気を発症するリスクが高まります。命にかかわる危険性があるため、適切な食事と運動による対策を講じることが重要です。
生活習慣病の予防や改善には、塩分・脂質・糖分の摂取量を控えめにすることが重要です。例えば、普段の食事に含まれている塩分量を把握し、塩分のコントロールを心がけましょう。急に塩分を減らすと料理が味気なくなり、食事自体が楽しめなくなるケースも少なくありません。塩分を多く含む食品を避けたり、調味料の使用量を徐々に減らしたりと、少しずつ減塩に取り組むことがコツです。
脂質は、飽和脂肪酸や動物性脂肪の摂り過ぎに注意が必要です。糖質の過剰摂取も肥満や糖尿病、脂質異常症のリスクを高めます。砂糖や加工食品に多く含まれる糖類などの摂り過ぎには気をつけましょう。
食物繊維には、主に2つの種類があります。水溶性食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにし、コレステロール値の上昇を抑える働きがあります。不溶性食物繊維は腸内環境を整えて便秘を改善し、肥満予防にも役立ちます。このように、食物繊維は生活習慣病の予防や改善に欠かせない存在です。食物繊維は主に穀物や野菜などに含まれています。
アルコールは生活習慣病のリスクを高める要因の一つです。アルコールを摂取した際、体に以下のような影響をもたらすことがあります。
生活習慣病の予防・改善のためには、アルコール摂取を控えめにすることをおすすめします。適度な飲酒量を意識しましょう。
生活習慣病の予防や改善には、有酸素運動が重要な役割を果たします。有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、水泳、自転車など、全身を使った運動のことです。
有酸素運動の主な効果は以下のとおりです。
このように、生活習慣病の要因となる様々な身体的リスクを改善できます。運動強度に合わせて、心拍数や呼吸数を確認しながら行うのがポイントです。医師の指導のもと、適度な強度で継続することが大切です。
筋力トレーニングによって筋肉量が増えることで、以下のようなメリットがあります。
筋肉量が増えると、基礎代謝が高まります。運動をしていないときでも消費カロリーが増え、肥満のリスクが低下します。
インスリンは筋肉のエネルギー源としても使われます。筋肉量が増えるとインスリン抵抗性が改善され、糖尿病のリスク低下につながります。
筋力トレーニングにより血管が柔らかくなり、血圧が下がる効果が期待されます。
運動を習慣化するには、日常生活の中に取り入れることがポイントです。例えば、通勤や買い物の際は、駅や目的地から少し離れた場所に車を停めて徒歩で移動する方法があります。また、少し遠回りの散歩コースを歩く、階段を利用する、テレビを見ながらできる軽い運動を取り入れるなども挙げられます。家事も有効な運動の一つです。このように、意識して運動量を増やすことで、生活習慣病の予防や改善に役立ちます。無理のない範囲から始めて、徐々に運動時間を増やしていきましょう。
生活習慣病の予防・早期発見のためには、定期的なクリニックの受診が欠かせません。田園調布周辺で生活習慣病について相談したいとお考えの際は、たかはし内科クリニック自由が丘までお問い合わせください。患者様の「自分らしい生き方」を一緒に考えるクリニックとして、それぞれの生活スタイルを尊重しながら「これならできる」という生活習慣指導や、薬物治療によるサポートなどを行います。オンライン診療にも対応しておりますので、遠方にお住まいの方などもお気軽にご利用ください。
Articles