コラム
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インスリンは膵臓で作られるホルモンで、体内に取り入れた糖分を細胞に取り込む役割があります。このインスリンの働きが十分でないために、血糖値の高い状態が続く病気を糖尿病といいます。主な症状は、のどの渇き・多飲・多尿などです。放置すると、神経障害・腎症・網膜症などの合併症を引き起こすおそれがあります。高血糖状態を防ぎ、糖尿病のリスクを抑えるには、日々の食事に気を配ることが大切です。
田園調布エリアで内科や外来の受診を検討している方に向けて、血糖値を上げないための食べ方などをご紹介いたします。
食後の血糖値上昇を抑えるには、以下の点に気をつけましょう。
血糖値の上昇を招く主な原因は糖質なので、摂取量を控えることが重要です。白米・パン・麺類などの主食は糖質が多いため、玄米や雑穀米、全粒粉パンなどに置き換えたり、食べる量を減らしたりすることで、糖質の摂り過ぎを防ぎます。
食物繊維は糖の吸収を穏やかにし、血糖値の上昇を抑える効果があります。野菜、海藻類、きのこ類などに多く含まれているので、積極的に食事に取り入れましょう。特に、ごぼう、こんにゃく、ブロッコリー、海藻類などはおすすめです。
たんぱく質や脂質は糖質の吸収を遅らせる効果があります。肉、魚、卵、大豆製品、ナッツ類などに多く含まれています。ただし、脂質の摂り過ぎは肥満の原因になるため、バランス良く摂取することがポイントです。
食べ物をよく噛むことで、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防ぐことができます。また、唾液の分泌量が増え、糖の吸収を緩やかにする効果もあります。
食事を抜くと、次の食事で血糖値が急上昇しやすくなります。1日3食、規則正しい食事をしましょう。その際、食物繊維が豊富に含まれている野菜やきのこ類、海藻から食べ始めるのがおすすめです。食物繊維には糖の消化吸収を緩やかにする作用があるため、血糖値の急上昇を防げます。
次の食事までの時間が長い場合、空腹によるドカ食いや早食いにつながりやすく、食後高血糖の状態になりかねません。この場合、適度な間食をとることで、血糖値の急激な変動を防ぎます。
おすすめの間食は以下のとおりです。
これらの食品は、食物繊維やたんぱく質を豊富に含んでおり、血糖値の上昇を緩やかにします。一方、ケーキやドーナツ、アイスクリーム、スナック菓子などは避けたい間食です。お腹が空きそうなときは、間食を上手に取り入れましょう。
夜間になるとインスリンの働きが鈍くなります。そのため、就寝前に食事をとるとインスリンがうまく働かず、朝まで血糖値が高い状態が続くおそれがあります。なるべく就寝2~3時間前には夕食を済ませていることが理想です。
食後から夜間にかけて血糖値は高くなりやすいため、生活リズムを整えることも重要です。
食後の血糖値の上昇を抑えるには、適度な運動が大切です。食後30分~1時間程度は、軽い運動を心がけましょう。散歩やストレッチ、軽い筋トレなどがおすすめです。間食する際は、甘いおやつはなるべく控えめに。フルーツや野菜スティック、プロテインバーなど、食物繊維の多い食品を選びます。
夕食後の過ごし方も、血糖値コントロールに大きな影響があります。食後2時間は血糖値が高くなる時間帯です。この時間帯は、適度な運動を心がけましょう。軽い運動の例としては、家事や散歩などがおすすめです。強度の高い運動を行うと低血糖になるリスクがありますので、過度の運動は避けます。また、テレビの見過ぎで過度の間食や食べ過ぎにつながるおそれがあります。夕食後は適度な活動を心がけましょう。さらに、就寝前の間食を控え、睡眠時の低血糖のリスクを下げます。このように、夕食後の生活リズムを見直すことで、夜間の血糖値のコントロールが期待できます。
就寝前の血糖値が高いと、夜間に低血糖になるリスクが高まります。そのため、就寝前の血糖値チェックは重要です。血糖値が高い場合は、軽い運動をしたり追加でインスリンを注射するなどの対策が必要となります。低すぎる場合は、ヨーグルトなどの間食を取りましょう。血糖値の乱れは、睡眠の質にも影響を及ぼします。適切な血糖コントロールで質の良い睡眠を確保し、翌日の活力を維持することが大切です。
田園調布エリアでは実は農業を行っている場所もあり、直売所などで地元産の新鮮な野菜を購入できることもあります。
このセクションでは田園調布、大田区の伝統野菜として古くから地元に根付いている野菜「馬込大太三寸人参」と「馬込半白節成胡瓜」について紹介します。
伝統野菜とは、日本で昔から育てられてきた野菜です。「馬込大太三寸人参」と「馬込半白節成胡瓜」も田園調布近隣で古くから根付いています。
馬込大太三寸人参は大正時代ごろに登場した馬込発の人参で「まごめおおぶとさんずんにんじん」と読みます。
長さが約10cmと短く、太くてずんぐりむっくりした形をしています。生で食べても、煮物にしても美味しくいただけるので、野菜スティックやサラダなど、血糖値の上昇を控えめにする食習慣にも向いています。
馬込半白節成胡瓜は「まごめはんじろふしなりきゅうり」と読みます。明治初期に馬込で発見された変種で日持ちしないため、馬込エリアでしか食べられない特別な野菜として育てられてきました。
パリっとした食感かつ水分量が多く、一般的なきゅうりよりもきゅうりらしいみずみずしさが強いです。
野菜スティックやサラダも美味しいのですが、ぬか漬けにも向いているので、野菜に発酵食品の力を取り入れたい方におすすめです。
伝統野菜は食卓を楽しくしてくれるだけでなく、昔の人々が大切にしてきた歴史も感じられるのが魅力です。血糖値上昇が気になる野菜習慣に馬込・田園調布産の野菜を取り入れてみませんか?
糖尿病の予防として、規則正しい生活リズムを守ることは重要なポイントです。生活リズムを整えることで、血糖値のコントロールが容易になります。体内のホルモンバランスも整い、健康的な生活習慣が身につきます。生活リズムには個人差があります。自分に合った規則正しいリズムを見つけ、それを維持することが大切です。就寝前や起床時の血糖値を記録し、リズムを確認するのも有効な手段の一つとなります。
運動すると、筋肉で血糖がエネルギーとして消費されるため、血糖値が下がります。また、インスリン感受性が上がり、インスリンの働きが良くなるのです。毎日30分程度の軽い運動を心がけましょう。例えば以下のような運動が適しています。
運動時の注意点もいくつかあります。
このように、適度な運動を毎日継続することで、健康的な体づくりにつながります。
主食・主菜・副菜をバランス良く組み合わせることが大切です。1食に含まれる食品の種類が多いほど、バランスが良くなります。主食は穀物を選び、主菜には肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質、副菜は野菜を中心に果物なども加えます。また、塩分の摂り過ぎには注意が必要です。できるだけ加工食品は控え、素材の味を活かした調理を心がけましょう。食事の量や時間も大切で、過食を避けて規則正しい生活リズムを守ることが重要です。
毎日のちょっとした工夫で、血糖値を下げることにつながります。血糖値や食事の仕方などで気になることがあれば、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。
田園調布エリアで、糖尿病について不安や疑問をお持ちの方も多いかと思います。内科・外来に寄せられるよくある質問にわかりやすくお答えいたします。
糖尿病には遺伝的要因が関係しますが、それだけで発症するわけではありません。生活習慣も影響するため、家族に糖尿病の方がいる場合は、食事や運動に気を付けることでリスクを抑えられます。
完全に禁止する必要はありませんが、量や頻度に注意が必要です。医師や栄養士と相談し、自分に合った摂取量を知りましょう。血糖値をコントロールしながら適量を楽しめます。
糖尿病は慢性疾患のため、多くの場合、継続的な治療が必要です。ただし、適切な治療と生活習慣の改善で健康的な生活を維持できます。医師の指示に従い、定期的な検査と治療を続けましょう。
必ずしもそうではありません。2型糖尿病の初期では、食事療法や運動療法で血糖値をコントロールすることが多いです。病状によっては、経口薬やインスリン注射が必要になることもあるため、医師と相談して治療方法を選択します。
このほか、ご不明な点があれば、お気軽に医療機関へご相談ください。
たかはし内科クリニック自由が丘は、患者様の「自分らしい生き方」を一緒に考えるクリニックとして、一人ひとりに寄り添った丁寧な診察と適切な治療方法をご提案しております。症状や治療内容、費用などに関する疑問・質問がございましたら、まずはご相談ください。一般内科、循環器内科、リウマチ科、生活習慣病外来などの診療に対応可能です。オンライン診療も積極的に行っており、お仕事で忙しい方や遠方にお住まいの方なども継続して治療に取り組んでいただけます。田園調布エリアで内科クリニックをお探しの際は、お気軽にお問い合わせください。
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