コラム
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程度の差こそあれ、日常生活において「心臓の痛み」や「動悸」を感じたという経験がある方も多いのではないでしょうか。健康に問題がないものがある一方、実は命にかかわる病気のサインである可能性も考えられます。こちらでは、心臓の痛みと動悸について、考えられる病気や受診の目安、予防法などを解説いたします。自分自身の健康を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。
田園調布エリアで循環器内科をお探しの際は、たかはし内科クリニック自由が丘をご利用ください。
心臓の痛みといっても、その感じ方は人それぞれです。心臓の病気で起こる主な痛みの種類を以下にまとめました。
胸をギュッと締め付けられるような痛み。ベルトで強く締め付けられているような感覚と表現されることもあります。
針で刺されたり、チクチクと刺すような痛み。痛みの持続時間は短い場合が多いです。
重いもので押さえつけられているような、胸が締め付けられるような感覚。息苦しさを伴うこともあります。
ただし、これらの痛みが必ずしも心臓の病気を示しているとは限りません。筋肉や骨の痛み、胃腸の不調など、他の原因で起こる場合もあります。自己判断せず、少しでも不安を感じたら医療機関を受診しましょう。
動悸は、心臓がドキドキしたり、バクバクしたりする不快な感覚を指します。こちらも感じ方には個人差があります。
安静時や軽い運動時に、心臓が強く脈打つように感じます。
激しい運動をした後のように心臓が早く鼓動する状態です。
一瞬脈が止まったように感じたり、脈が抜けるように感じたりします。
心臓が圧迫されるような感覚を伴います。
これらの症状は、必ずしも心臓が原因とは限りません。しかし、症状が続く場合や他の症状を伴う場合は、注意が必要です。
心臓の痛みや動悸の症状が現れるタイミングも、診断において重要な手がかりとなります。
タイミング | 考えられる病気の例 |
---|---|
運動中 | 狭心症など |
安静時 | 心臓神経症、不整脈など |
食後 | 逆流性食道炎、狭心症など |
就寝時 | 不整脈、心臓神経症など |
もちろん、上記はあくまでも一例です。重要なのは、いつ、どのような状況で症状が現れるのかを具体的に医師に伝えることです。少しでも気になる症状があれば、医療機関を受診しましょう。
労作性狭心症は、運動時や階段の昇降など、心臓に負担がかかったときに胸の痛みや圧迫感が現れる病気です。心臓に酸素を供給する冠動脈が狭窄し、心臓への血液供給が不足するために起こります。主な症状は、締め付けられるまたは圧迫されるような胸の痛み、動悸、息切れ、冷や汗などです。これらの症状は、安静にすると数分から10分程度で落ち着きます。しかし、放置すると症状が悪化したり、心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こすリスクがあるため、注意が必要です。
安静時や睡眠中に起こる狭心症です。労作時とは異なり、心臓への負担が少ない状態でも激しい胸の痛みを感じます。冷や汗、吐き気、呼吸困難などの症状も見られます。安静時狭心症は、血管が非常に狭くなっていたり、完全に閉塞する危険性が高い状態を示唆しています。そのため、早急に医療機関を受診する必要があります。
不安定狭心症は、安静時や軽い運動でも症状が現れたり、今までに経験したことのないような強い胸の痛みが生じたりするのが特徴です。心筋梗塞に進行する危険性が非常に高い状態です。そのため、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
心筋梗塞は、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が完全に詰まってしまうことで、心筋が壊死してしまう病気です。狭心症よりも重篤な状態であり、一刻を争う緊急事態です。
症状 | 詳細 |
---|---|
激しい胸の痛み | 心臓を握りつぶされるような、非常に強い痛みを感じる |
冷や汗 | 突然、大量の汗をかく |
吐き気や嘔吐 | 激しい痛みに伴い、吐き気や嘔吐が起こる |
息切れ | 呼吸が苦しくなり、息切れする |
意識障害 | 意識がもうろうとしたり、失神したりする |
上記の症状が出た場合は、すぐに救急車を呼びましょう。迅速な治療が救命につながります。
不整脈とは、心臓のリズムが乱れる病気です。脈が速くなったり(頻脈)、遅くなったり(徐脈)、脈が飛んだりする症状が現れます。不整脈の中には、命にかかわるような危険なタイプもあれば、全く症状が現れないタイプも存在します。放置すると、脳梗塞や心不全などの重篤な合併症が起こるおそれがあるため、注意が必要です。日常生活で脈の乱れを感じた場合や、健康診断で不整脈を指摘された場合は、循環器内科を受診し、適切な検査と治療を受けましょう。
心臓の痛みや動悸は、心臓そのものではなく、他の病気が原因で起こるケースも少なくありません。例えば、心臓神経症はストレスや不安などによって自律神経のバランスが乱れ、心臓に様々な症状が現れる病気です。また、逆流性食道炎は胃酸が食道に逆流することで、胸やけや胸の痛み、動悸などの症状を引き起こします。これらの病気は、心臓病と似たような症状が出るため、自己判断は危険です。心配な症状がある場合は医療機関を受診し、適切な検査を受けることが大切です。
心臓の痛みの中でも、特に注意が必要なのが「締め付けられるような」「圧迫されるような」痛みです。胸の中央をギュッと握りつぶされるような痛み、重いものが乗っているような息苦しさ、痛みが数分以上続くといった場合、狭心症や心筋梗塞などの病気かもしれません。強い痛みが長く続いている場合は一刻を争う状況です。迷わず救急車を呼びましょう。
心臓の痛みや動悸に加えて、冷や汗、吐き気、息切れといった症状が現れる場合は、注意が必要です。これらの症状は、心臓に大きな負担がかかっているサインかもしれません。緊急性が高いケースも多いため、すぐに医療機関を受診しましょう。
心臓の痛みや動悸が一時的でなく、長く続いたり、繰り返されたりする場合も注意が必要です。例えば、数分で治まった胸の痛みが、その後も繰り返し起こる場合は、重大な心臓病のサインかもしれません。自己判断せず、速やかに医療機関を受診しましょう。
意識が遠のく、または失神してしまう場合、重篤な不整脈や心機能の低下などが考えられます。一刻を争う危険な状態と考えられるため、ただちに救急車を要請してください。意識が朦朧としている、または自力で救急車を呼べない状況であれば、周囲の人に助けを求めることが重要です。
「動悸・息切れ・胸痛・浮腫などの症状がある」
「心臓や血管の病気が気になる」
「健康的な食事や運動習慣のアドバイスがほしい」
このようなお悩みをお持ちの際は、たかはし内科クリニック自由が丘までお問い合わせください。地域のかかりつけ医として、患者様一人ひとりに寄り添いながら「自分らしい生き方」を一緒に考えてまいります。循環器内科や一般内科、リウマチ科、生活習慣病など、幅広い診療に対応可能です。体の不調で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
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