コラム
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自由が丘駅のリウマチ科では、関節リウマチの診療を行っています。関節リウマチは段階的に症状が進行していき、ステージによっては日常生活が困難になってしまう場合があります。もしリウマチの疑いがあるという方は、このステージを参考にして自分がどういった状況にあるのかを確認し、X線検査で精密な検査を行ってください。この記事では、関節リウマチの症状の進行、分類基準について解説します。
関節リウマチの症状は徐々に進行していきます。ステージ別に確認をしていきましょう。
ステージⅠは初期段階です。X線検査を行っても骨や軟骨の破壊はありません。しかし、骨と骨の間にある滑膜が増殖している状況になります。関節が炎症しているので腫れと痛み、発熱などは起こります。
逆にこの症状を敏感に察知することができれば、関節リウマチを早期発見することが可能です。一過性のものとは考えずに、早めにクリニックを受診してください。
ステージⅡは中等期です。軟骨が破壊されて薄くなってしまい、関節の隙間が狭くなっているという状態です。骨の破壊はまだありません。
ステージⅢは高度進行期です。この期間になると骨や軟骨に破壊が生じてしまいます。
ステージⅣは末期です。この状態になると骨が破壊されて関節が硬直し、固定されてしまいます。
これが関節リウマチの症状のステージです。次に日常生活においてどのような機能障害があるのかクラス別に確認していきましょう。
ほぼ正常な状態です。健康な方とほぼ同様に不自由なく生活が可能です。
仕事をするうえでも障害はほぼありません。
軽度障害がある状態です。多少の障害はありますが、普通の生活は可能です。
仕事以外の活動においては制限されることもあります。
大きく制限がある状態です。身の回りのことは何とかできるのですが、外出をしようと思うと介助が必要です。
仕事も制限されてしまいます。
普段はほとんど寝たきりあるいは車椅子生活の状態です。身の回りのことを自分ですることはほとんどできません。
リウマチにはこのように、ステージとクラスからそれぞれ4つの状態に分けられます。X線検査を行えば、この関節破壊(ステージ)の進行度を調べることができます。少しでも関節リウマチの疑いがある方は、早めに検査を受けてください。
まず関節リウマチの分類基準表について記載をします。
大関節の1カ所 | 0点 |
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大関節の2~10カ所 | 1点 |
小関節の1~3カ所 | 2点 |
小関節の4~10カ所 | 3点 |
最低1つの小関節を含む11カ所以上 | 5点 |
RF、CCP抗体の両方が陰性 | 0点 |
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RF、CCP抗体のいずれか低値陽性 | 2点 |
RF、CCP抗体のいずれか高値陽性 | 3点 |
CRPとESRの両方が正常 | 0点 |
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CRPもしくはESRのいずれか高値 | 1点 |
6週未満 | 0点 |
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6週以上 | 1点 |
合計6点以上で関節リウマチと診断されます。
この分類基準表の使用対象となる方は、1つ以上の明らかな腫脹関節があり、他の疾患では説明できない患者様です。
この分類基準表の点数が高ければ高いほど、関節リウマチがより進行していることを意味します。もちろん、この基準に合わない関節リウマチ患者様もいるので、この基準に合致していないからといって治療が必要ないというわけではありません。
しかし、昨今では関節リウマチを早期発見することで、得られるメリットが非常に大きくなっています。早期発見をすれば体への影響も少ないことから、こういった基準表を目安にして治療開始が必要な患者様を見つけているのです。
このような基準表があるので、X線検査を行えば関節リウマチがどれくらい進行しているのか、そもそも発症しているのかを判断することは可能です。少しでも関節に違和感を覚えている方は、放置せずに早めに病院を受診してください。
リウマチはX線検査を行うことで発見すること自体はそれほど難しくありません。発症する原因は不明ですし、進行してしまうと日常生活すらも困難になってしまう病気ではありますが、リウマチ自体を見つけることはできるのです。
こういった特性があるため、定期的に検診を行い、異常をすぐに察知できる状況と整えておくことが大切です。
自由が丘駅近くのたかはし内科クリニック自由が丘では、リウマチの診療を行っています。リウマチの疑いがある方は、たかはし内科クリニック自由が丘をご利用ください。
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